フコキサンチンは、肥満や糖尿病を抑制する働きがあり、強い抗酸化作用があると考えられています。
自然界に600種類以上存在するカロテノイドの一種で、昆布やわかめなどの海藻類に多く含まれる鮮橙色の物質で、今非常に注目されている成分の一つです。
カロテノイドは一般的に、アルコールに溶けやすいものと、溶けにくいもの(キサントフィル類)の二つに分けられますが、フコキサンチンは中でもアルコールに溶けにくいものに分類されます。
特に海藻(褐藻)に多く含まれているので、100g中で換算すると、昆布では9mg、わかめで11mg等豊富に含まれているのです。
血液中でフコキサンチノールとして存在するので、その他のカロテノイドに比べると強い抗酸化力を発揮してくれます。
そのため体内に必要以上に発生した活性酸素を抑制する為、老化を予防する働きがあります。
それ以外にも「動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞」など心臓血管系の病気の予防に役立つとされているのです。
本来活性酸素そのものは、決して悪いものではなく、体内に入ってきた細菌やウィルスを除去する働きがあるのですが、残念ながらこれらが増えすぎると、健康な細胞まで傷つけてしまい、そのため体内の老化につながってしまうのです。
また、フコキサンチンは、メタボリックシンドロームを予防する効果も期待できます。
そもそも脂肪細胞には、白色細胞組織と褐色脂肪組織の2種類が存在していて、それぞれが異なった働きをしています。
特に白色脂肪組織は、エネルギーを過剰に摂取した場合、脂質として溜めこむ働きがある一方、褐色脂肪組織自体は余分な脂肪を分解することで、熱を発生し体温を保持する役目を持ちます。